第四回『ファードの秘密』

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プロローグ

こんにちは、皆様。ハートウッドガードのジュリアです。

・・・えっ、「ユーのガードではなかったのか?」ですか?
その・・・実は、先日の失態のため謹慎明けにハートウッドへ一時的に出向になっております。

さ、左遷とかそういうものではありませんっ!
あくまで経験の一環というかそういうものでしてですね、はい。

・・・あ、こんな話をしている場合ではありませんでしたね。
先日、また黒熊亭の冒険者の方々にお世話になったのでその日記を書こうと思っていたのでした。危ない危ない、また迷走してしまうところでしたよ。

イベント記録

2018年8月25日 “ジュリアの日記”
今日も私はユーの中心部にあるハートウッドでのガードの仕事をこなすためやってまいりました。ただここはユーの街中にあるためか、まったく魔物なども現れず、私は大変暇を持て余しています。そもそもこのエルフの里に私のような人間のガードは必要なのでしょうか。

”厄介払い・・・?“ 
そんな思いを馳せることもありますが、私はその思いを振り切り今日も仕事をしています。

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「ああ、来てくれて助かった・・・」
「ああ、来てくれて助かった・・・」
「やぁ、どーも!・・・」
やれやれ、この里のエルフたちは自分たちで仕事をする気がないのでしょうか?
いつも私が来ると色々と仕事を頼まれて困ります。私はガード。ただの下らない仕事など引き受ける気は毛頭ございません。

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・・・と、息巻いていたところ、エルフのガードの方からも仕事を頼まれてしまいました。
何でも魔物学者の先生のご子息(名前はファードというそうな)が行方不明になってしまったそうでそれを探す手伝いをしてほしいということです。

これです。こういうやつですよ。私がしたい仕事は。
人助けになるようなやつですね。

ガードの方から彼のご子息が残したという日記を受け取った私はパラパラとその内容をめくって読んでみました。

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おや? おやおやおや?

日記の中で黒熊亭の話が出ているようです。
なるほど、彼らに仕事を依頼したのですね、このファードさんは。
それなら話は早い。私も黒熊亭に行って彼の行方を知らないか聞いてみましょう。
親切な彼らなら、たとえ行方を知らなくても一緒に探してくれるでしょう。

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さっそく、黒熊亭へと訪れた私は店にいた冒険者の方々にファードさんの行方を聞いてみました。やはり顔見知りのようです。

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ただ彼は自分の素性についてはちゃんと明かしていなかったようですね。
高名な魔物学者の息子であることを伝えたところ、驚かれていました。

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日記をお見せしたところ、瞬く間にイルシェナーの情報が皆様の会話の中で飛び交いました。
「ドレッドホーン?」
「天使の場所?」
「ミーア族は?」

さすがです!!
この調子ならあっという間にファードさんが見つかりそうです。
そうすれば私の評価も上がり・・・これは蛇足でしたね。ケシケシ。

「もちろん報酬は頂くがな!」

そうでした。報酬のことをすっかり忘れていました。
鞄の中をあさった私は先日減給の上給与として受け取った500gpを静かに机の上に置いたのですが皆様の表情が明らかに曇っているのが見えました。

これはまずい。慌てた私は報酬を依頼主に頼むことを約束し、とりあえずは皆様に仕事を依頼することに成功しました。

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まずは霊性ゲートよりツイステットウィールドと呼ばれる場所へ向かうことになりました。
中に入ると森の中にはたくさんの魔物がいるではありませんか!
ただ、どれも襲ってはこないようです。なるほど、日ごろの行いが悪ければ襲ってくる・・・そういうことのようですね。

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砂漠の途中で剣の落とし物などがあり、ファードさんが奥にいることを期待し、私たちは先に進んでいきました。

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姿形を私たちそっくりに変える魔物、どう猛な牙と群れで襲い掛かってくる狼、沼から這い出てくる巨大な蜘蛛。

何と恐ろしい場所でしょうか!!
このような場所、命がいくつあっても足りません。
実際、何度も私は倒れてしまうことになりましたよ。

しばらく探索を続けたもののファードさんの姿はなく、私たちが別のダンジョンへ向かおうとしたとき、鞄の中のコミュニケーションクリスタルから声が聞こえてきて、私はそちらで連絡を送ってきたハートウッドのガードの方から新しい情報をいただきました。

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次にどこに行くかを相談している彼らに、どうもファードさんが調べにいった魔物は「ウィスプ」ではないかということをお伝えしました。
(魔物学者の御父上が調べる予定だった魔物のようです。)

すぐにウィスプダンジョンと呼ばれる場所へ私たちは移動することになりました。
何とウィスプのダンジョンがあるとは。私は初めて聞く場所でした。

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誠実の神殿からウィスプダンジョンへと向かった私たちは多少の被害を受けながらも無事にダンジョンへとたどり着くことが出来ました。

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中は大層綺麗に作られているダンジョンで、人の手が入っているだろうことを思わせました。そして通路の途中には高価そうなウィスプの像が。
これは高く売れそうだ、とのことです。一体私の給料の何十倍に・・・。
ああ、いけませんね!ガードの私が盗みなど働こうものならすぐにほかのガードが飛んでくるでしょうし。危ない危ない。

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そういえばミント殿がおっしゃってましたが何でもウィスプは美人な女性の化身だとか。
驚きました。そうなると私もいずれはウィスプになってしまうのでしょうか。
私の心配な顔を見たからでしょうか、近くにいたジョーダン殿が聞かなかった振りをするかのように微妙な表情をされていた気もしますがきっと気のせいなのでしょう。

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その後、奥へ奥へと向かっていった私たちは、ついにファードさんらしき青年を見つけることが出来ました。


「・・・?」

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・・・ところがどうも様子がおかしいようです?
黒熊亭の方々が話しかけていると、なんと記憶を失っているようです!!

何故ここに来たのか、だけでなく自分の名前まですっかりと抜け落ちてしまっています。

何と言うことでしょうか・・・今回こそは無事に依頼を達成しできたものと思っていたのですが。

中々立ち上がらないようとしないファードさんに黒熊亭の方々もお困りのようだったため、私は力強く言い放ちました!

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「ファードさんをハートウッドの御父上のところまでお連れするのは!この!不肖ジュリアにお任せください!!」

決まりました。
どこか皆さんの信頼を得ていない気もしましたがここからムーンゲートまではそれほど距離もありません。問題ないでしょう。

しかし何とか彼の記憶を取り戻す方法を見つけないといけませんね。
やれやれ、なかなか大変なことになってしまったものです。
ともあれまずは彼を安全に家に戻すことが大切でしょう!
再び気合いを入れた私はそのままウィスプダンジョンを後にしたのでした。

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エピローグ

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・・・短い距離でも油断をしてはいけない。これが本日の教訓ですね。
どうかこのことは御父上には御内密に・・・



  • 最終更新:2018-09-29 22:58:12

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