第五回 『ロレーナとファンダンサー道場』

黒熊亭を訪れたスフィーダは、ついに依頼する仕事の内容を説明し始めた。

イベント記録

2018年5月26日
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「ほな、ちょっと集まってくれるか?」

黒熊亭を訪れたスフィーダは酒場にいる冒険者たちに声をかけはじめた。

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「さてと…んじゃあたしの頼みたい仕事を説明しよか。
 実は人探しと、そいつが持っていった魔術書、これを一緒に探して欲しいんや。」

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スフィーダが言うには、数年前に出会い、一緒に暮らしている彼女の弟子ロレーナというエルフの少女が、最近、“青の魔術書”という魔道の書物と一緒に家から姿を消したという。

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「青の魔術書?」
「せや。あたしが師匠からもろうた魔術書でなー。あれや、バルロンとかいう黒いデーモンがおるやろ?あれも操れるようになる!とかなんとか…そんな言い伝えがあるんや。ほんまかどうかは知らんけどな。

…ただ、その話をロレーナのやつにしてから姿が見えなくなってしもうたんや。」
後悔したような顔をしながらスフィーダは冒険者たちへの説明を続けていた。

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「…あいつにも面倒な事情があるからなぁ」
「事情?」
「あー、何でもないんや。あんま気にするもんやない!ええな?」
ぼそりとつぶやいたスフィーダの言葉に冒険者たちは反応したがスフィーダはその話題を切り上げるように話を変えた。

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「ロレーナのやつはホワイトマーブル島のどこにもおらんかったから多分どこかへ出かけてもーたんやとは思う。どーやら侍っぽい格好したやつからルーンを買うてたみたいなんや。恐らくそれを使うて島からリコールで出たんやないかと思う。」

侍…となると、徳之諸島の出身者だろうか?

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「あの島で黒いデーモンといったら…あそこだね。ファンダンサー道場。」
「お、心当たりがあるんやな? ほな早速いこか!」

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そうして冒険者たちはスフィーダと共に徳之諸島、ファンダンサー道場へと向かうこととなった。

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徳之諸島の一つである勇島の北部に位置するファンダンサー道場は徳之諸島の中でも最大級と呼ばれるダンジョンであり、内部には名前の由来とも言えるファンダンサーたちが共同体を形成し、深層にはサキュバス、デーモンなどの高位の悪魔族が生息している。通称黒デーモンと呼ばれるバルロンはその最深部にいるという。

その深部を目指すのはスフィーダ、雪猫、つむぎ、ウェイブ、メルの5人と雪豹のさくら。

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バランスの取れたパーティはファンダンサーやその他の悪魔族にも手こずることはなく、砂岩の深層へと辿り着いた。黒デーモンの姿を確認したつむぎに案内され、冒険者たちは目的の場所へと辿り着いた。

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部屋のどこかにロレーナがいないかを探し始めた冒険者たちだったが侵入者に気付いたデーモンに襲い掛かられ、その対処に冒険者たちは手を取られることとなった。

何体かのデーモンを倒したころ、近くで*パチパチ*という場違いな拍手の音が鳴り響いた。

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「やるね~、さっすが~」
場にそぐわないような軽口を叩きながら姿を現したのは、冒険者たちの顔見知りであるフレイだった。

「な、なんでいるの?」
「え?あれだよ、あれ。レアなもん集めて回ってんの。てか皆こそ何してるわけ?」

どうやらファンダンサー道場のそこかしこにある内装品を集めていたフレイは不思議そうに彼らがいる理由を聞いていたがひっきりなしに現れるデーモンとの戦いのためゆっくり説明をする余裕が冒険者たちにはなかった。

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「あ~、こりゃ話す暇無いじゃん。まぁ、いいや。後で黒熊亭の方で教えてよ。」
そう言って、早々と彼女はリコールの魔法を唱え、その場を後にした。

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数分後、魔物をあしらいながら黒熊亭に戻った冒険者たちはフレイと合流し、彼女に事情を説明していた。

「ロレーナっていうエルフ…、そういえば2日前に黒デーモンに襲われて焦げ焦げになりながら逃げているエルフの女の子を見た気がするなぁ…」
どうやらロレーナらしきエルフと出会ったことがありそうなフレイは記憶を辿りながら何かを思い出したように手を打った。

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「そうそう!そういや、その子、この本落としてったよ。何かめっちゃ焦げてたけどね。」
そう言いながらフレイは鞄から一冊の焦げた本を取り出して冒険者たちに見せ始めた。

【焦げた日記帳】
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焦げた日記帳はところどころが欠けていたものの、大まかには意味が読み取れたようだ。

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「本を持ち出してファンダンサー道場にいったってのは間違いないみたいだね。」
どうやら彼女はファンダンサー道場の黒デーモンを諦め、別の場所へと向かったようだった。

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しばらくしてからペットのラマの傷を手当した後、同じように黒熊亭に戻ってきたスフィーダは彼女の日記を見て、表情を曇らせていた。

「復讐ってのは?」
「どーでもええ話や。今回の仕事には関係ないやろ?探すだけなんやから。次に向かった場所は何か手掛かりがないかは調べておくわ。」

そう言ってスフィーダは何かを隠すようにロレーナの日記をしまい、そそくさと黒熊亭を去っていってしまった…


  • 最終更新:2018-06-23 16:39:44

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