ロールプレイについて2

はじめに


“ロールプレイング(role-playing)とは、想像上のある役柄を演じることである。ロールプレイング(roleplaying)を英和辞典で引くと、役割演技と翻訳される。また、ロールプレイング(roleplaying)を英語で説明すると、その意味は「pretending to be someone else(他の誰かのふりをする)」となる。

ゲームデザイナーのゲイリー・ガイギャックスは、「ロールプレイとは、想像上のある役柄を演じること」「自分が現在(または未来永劫)決してなることができない何者かを演じること」であるとしている。つまり、役割とはキャラクターという役柄のことであり、社会的な役目のことではない(「医者のふりをする」ことと、「医者の役割を果たす」ことには、大きな違いがある)。ゲームデザイナーの小太刀右京は、「roleplay。演技の意。しばしばrole-play(役割を演じる)と解釈するものがいるが、誤訳である」としている。

かつて、このロールプレイの意味を「役割を果たす」と解釈して、仮想の人格を演じることは抑制的であるべきで、キャラクタークラスなどの任務分担を果たすのみで足りるとする主張がネット上にあらわれたことがある。しかし、これは単なる誤訳、ないしデマにすぎないものであった。

テーブルトークRPGでは、プレイヤーは、単なる無名の「戦士」や「魔法使い」ではなく、名前や仮想の人格などが付与されたプレイヤーキャラクターを担当する。ゲームによっては、「ライフパス」(出自や人生の遍歴を示す要素)や「性格」「属性」(あるいはシステムによっては「癖」や「趣味」といったところまで)といったルールにより、仮想の人格にシステム的な裏付けを与える工夫がなされる。同じ「戦士」であっても、豪胆な人物、細心な人物、明朗快活な人物、謎めいた影のある人物といった千差万別な個性を表現することにより、キャラクターは差別化され、一層生き生きとし、仮想世界での冒険の楽しみを増加させるのである。またプレイヤーが温厚で慎重な性格であるのにも拘らず、向こう見ずな戦士を演じたり、狡猾な魔術師を演じたりすることは、それがキャラクターに合致している限り、「上手なロールプレイ」であると見なされる。”
(Wikipediaより引用)

ロールプレイチュートリアル


ここでの説明はRPを全くしたことがなくイメージが沸かないというプレイヤーに向けてGMなりのRPの説明をしています。色々な意見はあるかと思いますがあくまでGMなりにということでご容赦下さい。未経験の方でもRPに興味を持っていただければ幸いです。

1.RPとは
ロールプレイとはロール(Role)をプレイ(Play)する遊びです。#RPGの場合はブリタニアで生活をしている架空のキャラクターを演じることになります。そのキャラクターにプレイヤー自身の性格を投影する形もあり、また全くの別人を演じることもあります。大事なことはそのキャラクターの性格・考え方・知識・経験・五感とプレイヤーのそれらが異なることです。

2.キャラクターとプレイヤーの違い
◎性格・考え方
プレイヤーの性格と考え方のキャラクターを投影する形であればプレイヤーが考えることがキャラクターの考えることとなります。しかし性格が違う場合には「このキャラクターならどう考えて、どう発言するか?」を意識することが重要です。

◎知識・経験・五感
これも同様です。プレイヤーはネットでの検索や情報サイトを検索すること、これまでのUOプレイなどから様々な情報を入手することが出来ます。たとえ行ったことがない場所、手に入れたことがないものであっても知る術があります。しかしキャラクターはブリタニアで生活しており、ネットのようなツールがあるわけではありません。情報を得たのなら書物から得たのか?それとも風の噂で聞いたのか?といった理由づけも必要かもしれません。また複数のキャラクターを演じる場合には各キャラクターの知識や経験は各キャラクター個別のものとなり使い分ける必要があります。

【会話例(ゲーム的な会話⇒RP的な会話)】
A「えーっと、土エレってどのダンジョンにいるんだっけ?」
B「ちょっとまって。検索する。ああ、シェイムだ。」
A「サンキュー!」
          ↓
A「アースエレメンタルと戦えるような洞窟はあるかな?」
B「ちょっと待って。調べてみるよ。」
*手持ちの本をめくり始めた*
B「ああ、ここだ。シェイムっていう洞窟だよ。」
A「サンキュー!」

またプレイヤーが得ている情報をどこまでキャラクターに持たせるか。これも難しいところです。アイテム一つにしても私たちはクリックひとつでそのアイテムの情報を得る画面を見ることが出来ます。これはあくまでゲーム的な画面であり本来キャラクターが得られる知識ではないかもしれません。

【会話例(ゲーム的な会話⇒RP的な会話)】
A「やぁ、魔法のスキルはどのぐらいになった?」
B「えーっと、今は92.3ぐらいですね」
A「へぇ、ずいぶん上がったね。」
       ↓
A「やぁ、魔法の修行は順調かな?」
B「えぇ。もうアースエレメンタルも呼び出せるようになりましたよ。」
A「へぇ、それは凄いね。」

A「この指輪、見てくれよ。速度+10がついているから便利だろう?」
B「おお、ほんとだ。すごいね。」
       ↓
A「この指輪、身に着けてると体の動きが軽くなるんだ。便利だろう?」
B「へぇ、いい魔力が込められた指輪だね。」

五感に関してもプレイヤーとキャラクターが違います。家の外の情報や洞窟での壁の向こう側のモンスター、洞窟で流れる音楽などプレイヤーの五感で得られるものはあくまでゲーム画面からプレイヤーが得られるものであり本来キャラクターにとっては感じられない五感になります。誰かが訪れたとき、扉を開けたことで初めてキャラクターはその相手の姿を見ることが出来ます。そして逆に訪れた人は初めて室内を見ることが出来ます。このような意識を持つことも大事かとは思います。もちろんキャラクターの名前は聞いてみなければそのキャラクターが知る術はありませんし、チャットの文字はプレイヤーにとっては「読んでいる」ものですがキャラクターにとっては「聞いている」ものである意識も大事です。要はプレイヤーが得た情報をキャラクターが語ることがおかしくないか?ということを意識しています。

【会話例(ゲーム的な会話⇒RP的な会話)】
A「あ、やばいやばい。壁の向こう側にグレータードラゴンがいる。」
B「うお、マジだ。迂回してこうぜ。」
A「オッケー」
        ↓
A「よし!進もうぜ!」 *ガチャ*
B「うぉぉぉぉ?! 目の前にグレートドラゴンがいるじゃねぇか!!」
A「ぎゃあああああっ!!」

もちろんこれは極論であえて死ななくても結構です。(「何か嫌な気配がするなぁ…道変えない?」とかでもいいかもしれません。)ただ、このように本来キャラクターが見えるはずのない情報を元に会話をしたり行動を決めるのはあまりロールプレイらしくはないという雰囲気を感じ取ってもらえれば十分です。

3.エモート発言・小声について
UOでは「:」+半角スペースを入力することで感情を表現するエモート発言があります。キャラクターの動作や心情、表情、見た目などといった通常の発言では対応できない情報を伝えるために使用するのには便利な機能となります。
ひそひそ話など小声で喋っている意識を持たせたいときは( )で区切るなどすることが分かりやすいかもしれません。

【エモート例・会話例】
*20代程度の美しい顔立ちをした女性*
*剣の柄に手をかけた*
*笑顔で手を振った*

「(おい、あいつ、いつまで経っても付いてこないがどうするよ?)」
「(そうだな、放っておこうぜ)」

他にチャットでエモートを表現する方法として一般的には「w」「(笑)」「(怒)」「顔文字」などがあるかと思います。これらに関しては気にしない方と気にする方と別れることが多い点ではあります。どうしてもキャラクター自身ではなくプレイヤーの感情が見えるような印象を持つ方はあまり使用しないことが多いかと思いますが個人差の範疇かとも思います。

4.比較的難度の高いロールプレイ
壮大な設定のキャラクター、そもそも性格が悪いキャラクターなどは禁止しているわけではありませんが難度が高いとは思います。例えば「ロードブリティッシュの隠し子だっ!」「この世界を救う勇者だ!」などの設定の場合を現実の世界に置き換えて考えた場合、「勇者だ!」と言い出した場合、周りからは「え?」という返事が返ってくるのは明白でしょう。また設定と日常のプレイのギャップも生まれるでしょう。性格が悪いキャラクターは言わずもがなですが孤立してしまう可能性などもあります。

5.ロールプレイの面白さ
長々と話していますがロールプレイの面白さはどのような会話がなされ、どのような展開が待っているのかをプレイヤーたち自身が予想しきれないことだとGMは思っています。自分の発言に対して相手がどのように返事をするかは分かりませんし、会話の内容がキャラクター同士のいさかいに発展するかもしれません。自分が計画したプレイヤーイベントがどのように進行するかも完全には予想できませし、思ってもいない結末にたどり着いてしまうこともあるかもしれません。キャラクターの性格に基づいて行動すればプレイヤー自身でもキャラクターの行動をコントロールできないこともあります。

プレイヤー同士の予定調和だけではない自分の思い通りにならないような不安定さやまどろっこしさを楽しめるかが大事だと思っています。

5.最後に
繰り返しになりますが、以上の考え方はGMなりのロールプレイ(RP)の楽しみ方で一つの考え方です。実際、難しい点は色々ありますし世界観をどこまで統一するべきか、というのもあります。例えば『マジックアイテム』『土エレ』『Gドラ』などという言葉をゲーム的なものと捉えるプレイヤーもいれば、その固有名詞が存在するような世界と考えているプレイヤーもいます。現実社会でも『ミスド』『スマホ』など何かを略称したような言葉を使っているのも一般的です。なので言葉的なものでどこまでがゲーム的でどこまでがゲーム的でないのかを定義するのは中々大変です。

プレイヤー的発言が目立つ場合には修正のお願いをさせて頂くケースもありますが前提としてRPのやり方については個人差があり、#RPGでは各自が楽しめるように雰囲気を壊さない程度であれば各自のRPを尊重していきたいと思います。

御覧頂き、ありがとうございました。
あなたにブリタニアで出会えることを楽しみにしています。

Guild Master 

  • 最終更新:2018-03-25 00:59:27

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