ニキシー
名前:ニキシー
年齢:不明だが周囲と比べて見た感じでは2,30代かなと思っている
性別:女性
種族:エルフ
身長:低め
体重:軽め
外見:長い髪をお団子にしてまとめている
街中をうろついている際に地毛のオレンジを金髪に染めた
足元に秘密を隠しているためロングスカートは欠かせない
職業:バードテイマー?
出身:不明
うっすらと残っている記憶では、どこか海の近くの小さな家に住んでいたはず。それに双子の姉がいたような・・・そうそう、最後の記憶は姉と喧嘩しているところだった。けれどそれ以上の記憶は思い出せずあやふやである。
ところが目覚めてみるととある酒場だった。表ではにぎやかな人の声が聞こえる。その喧騒に誘われて外へ出てみると、そこは首都ブリテインだった。
往来の中ほどには沢山の人たちが一人を囲んで大騒ぎしている。こんなに大勢の人が、このブリテイン第一銀行前に集まっているのを見るのは初めてかもしれない。もしかして何か催し事でもしているのだろうか。
その時、ひときわ目立つ男が何人もに囲まれたままで叫んだ。
「海賊じゃねーから!」
突然の大声にびっくりして身体がすくんでしまったが、周囲の人たちはケラケラと笑っていてまったく聞き入れようとしていない。なるほど、これはきっと演劇か何かで、それを目的に人が大勢集まっているのだろう。
争いごとは苦手だが演劇とわかればなんということは無い。気を取り直し心を落ち着けてそのやり取りを眺めていると、なんだかこちらまで楽しくなるような気がするのが不思議だった。
ほどなくしてその「海賊」は立ち去って行ったが、目と心にはその姿が焼き付いて離れない。いったいあの方はどこの誰なんだろう。
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それから数か月後、街中をブラブラと捜し歩いたり、立ち話に聞き耳を立てたりする日々が続いた。そしてようやくあの方が贔屓にしている酒場を探し当てたのだった。
しかしいざその場所を見つけても、中へ入る勇気が出ずに何度となく入り口までやってきてはそのまま引き返し、時には周囲をぐるりと回ってからまた街へ戻るというバカバカしい行動を繰り返していた。
ある日、またその酒場を(もう何度目かは忘れてしまったが)訪れた際、玄関先に一つの本が置かれていることに気がついた。覗き見なんて行儀が悪いとは思いつつも、周囲を見回して誰もいないことを確認してからその本を開いてみる。
するとそこにはこう書いてあった。
『黒熊亭 ~読書の秋~』
私は閃いた!これだ!これであの方とお近づきになれる!と。
- 最終更新:2020-03-08 09:51:27