『至急、足りないモノを集めてください!!』

◆プレイヤーイベント 提供:Aquascutum

“至急、足りないモノを集めてください!!“

ああ、困った困った、困りました。
どなたか助けてくださいませんか?
足りないものが多すぎて困っています。

ちょっと無茶な話かもしれませんので
報酬ははずみます。

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8月27日月曜日から30日木曜日まで行われるイベントです。
指定のモノを、期日までに指定数集めて戴きます。
ちょっと大変な数かもしれませんが。みんなで知恵を絞り、
効率良く集めれば何とかなります、たぶん・・・・・・。

イベント記録 side A

2018年8月27日
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ある日、黒熊亭に一人の女性が姿を見せた。Aquascutumと名乗った彼女は黒熊亭の冒険者たちに『妖精の翼』というものを集めてほしいと依頼をしにやってきたのだ。

『妖精の翼』とは錬成素材として使用するものでアビスに生息するフェアリードラゴンから手に入れることが出来るものだ。

魔物自体はどうにもならないというレベルではないが問題はその数と期限だ。何と200個という数を30日までに集めてほしいということなのだから。

しかし報酬はまさに破格で1個を7000gpという額で購入するということだ。
(ずいぶんと急いでいるため、金に糸目はつけないということだろう。)

依頼自体は大変なものではあるものの、その破格の報酬もあり、黒熊亭の冒険者たちはその仕事を引き受けることとなった。

2018年8月28日
妖精2.PNG
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翌日、さっそくアビスへ向かった冒険者たちはフェアリードラゴンから妖精の翼を手に入れながら、時折現れるエルフの魔術師の対処にも難渋していた。

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1時間程度が過ぎた後、三十数個の妖精の翼を手に入れた冒険者たちは黒熊亭へ戻った。一人の女性魔術師がこっそりと集めてくれていたようで更に50個ほど得ることが出来たが期日までに指定の数をそろえるのはなかなか至難のようだ。中には妖精さんたちが夜中に集めてくれるだろうと話すものもいるぐらいなのだから。

2018年8月30日
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期日を迎え、冒険者たちは今日もアビスへと向かい、妖精の翼を集めていた。

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時折、エルフの魔法により倒れてしまうこともあったもののどうにか依頼の数である200個へ到達させることができたようだ。

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依頼の品を受け取りに来たAquascutumへ200個(正確には211個)の妖精の翼を見せたところ彼女は非常に喜び、約束であった依頼金(140万gp以上!)を冒険者たちに支払い、去っていった。

どうも、とある人物から依頼された武器作成に使うようだが、これだけの数を使って彼女はどれほどの数の武器を作るのだろうか・・・

(終了)












イベント記録 side B

2018年8月31日


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俺はビリー・ブラック。通称BB。
幼少時から素行が悪いクソガキだった俺。
徳の神殿に花売りに来る乙女達にボインタッチしたりアンクにションベンひっかけたりしている俺を見て爺さんが「こいつぁいつか他所様に迷惑かける小悪党になるにちげぇねぇ」と嘆いたとか何とか。
その後はまぁ、良い筋肉を持つ兄貴に拾われて色々あって。今は的屋の使いっ走り。
現状を悔いてはいない。逆にこの三下という立ち居地が適職だと信じている。


そんな俺のことぁ、さておき。
こないださ。顔とアダ名しか知らん程度の仲間達と、酒、飲んだんよ。
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屑女達がヒデーこと好きに話してやがる。
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つがらん話を酒で流している途中。
フェルッカのニューマジンシアバザールに「妖精の翼」を高値で買い取るブローカーがいると耳にした。

なんじゃその翼って奴ぁ。
ん?アビスにいるドラゴンの翼? んなもん俺に獲れるかよ。

俺はな、口八丁で女をマタにかける、単なるチンピラだぜ。
んまいこと女ぁ騙くらかして貢がせることぐらいしか出来ない俺が、ドラゴン様の討伐なんざ出来る訳がねぇ。
はっ。女戦士にでも頼んで、貢がせるぐらいが関の山よ。



・・・・・・そういやぁ。
最近ユーの小田舎に、小金で動く冒険者が集う貧乏酒場があるって聞いたな。
あいつらに集めさせるか。

俺は得意の化粧で姿を整え、くだんの貧乏酒場に足を向けた。
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ユーゲートからさほど離れていない場所に、その酒場はあった。
店に入り周囲を見渡す。小奇麗な安酒場で奥のテーブルでは女冒険者と思われる風貌の二人が談笑している。雰囲気は予想より荒れていない。
俺は、声を鼻の奥に通す感じで、ゆっくりと言葉を発した。
「少々よろしいですか?
 こちらでは多少の無理も聞いてくださる方がいらっしゃるそうですが。
 どなたですか?」


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ゆったりした身振り手振りで俺は周囲の連中に、数日中に「妖精の翼」を集めて欲しい旨を伝えた。
最初はいぶかしい顔で俺を見ていた連中は、俺が「妖精の翼」の買取額をひとつ7000と発した途端、目の色を変えた。
ヤベェ、価格設定間違えたか。
慌てて俺は、200個欲しいと言葉を足す。

「200個ご用意していただけましたら、
 一つあたり7000gpで買い取らせていただきます。
 200に満たない場合は2000gpで買い取らせていただきます」

続けて足りなかった場合の価格を継げたが、連中は気にもせず、最初の7000の数字に夢中だ。うまくいきそうな予感を胸に、俺は酒場を後にした。



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その後。
たまに酒場の隅に潜んで冒険者達の様子を伺っていたが、一応目論みどおりに事は進んでいるようで、一安心。
依頼をいぶかしく感じる鼻のきく奴もいたが、このからくりには気がつくめぇ。






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約束の日。
俺は前回同様、化粧で身支度をととのえ、彼らに会いに行った。

「妖精の翼」は無事に200集まったとのことで、奴らはホクホク顔。
そりゃあよかった。俺も嬉しい。
さらに11枚あるからこちらも買ってくれとの声に了承し、代表という男に金を払い、机上に積んであった翼を受け取る。
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その時つい地が出てしまったは、ご愛嬌。
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奥でこちらを睨んでいた・・・・・・依頼をいぶかしく感じていた奴が翼の使いみちを聞いてきたが「国の依頼で」「国難回避の為」「詳細はご容赦」などと言って適当に誤魔化し、俺は足早にその場を去った。



翌日。
いつもの場所でいつもの連中に、今回の件を披露した。
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口先三寸で翼を集めさせたことは良いが、それを買い取ったことについては連中から罵声が飛び交った。
何故それを、難癖つけて金払わずに済まさなかったのか、と。
あるいは、値切れ。
てか最初に提示した額がでかすぎる。勿体無い。
などと皆、散々な物言いだ。

仕方が無いじゃないか。あせりからの事前調査不足もあったし。
とはいえ儲かったんだぜ、褒めてくれよ。


この211枚の「妖精の翼」をな。
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このブローカーに、一枚9000gpで買い取って貰うとな。
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ホレ。
あっという間に、422000gpの儲けだ。
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ごちそっさん。



しっかし、予想以上に面倒だった。
俺ぁやっぱり、女相手にうまい言葉使う方が気楽だわ。

たぶん、もぅやんねーわ。こんな事。




(終了)

  • 最終更新:2018-09-05 11:00:18

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