第五回『暗号解読、そして旅の終わり』
イベント記録
2020年1月21日
蜘蛛城、ドラゴンエッグ、ロング、Doom…
冒険者たちは4つの日記の断片を手に入れ、スフィーダに解読をさせていた。
最後の日記が見つかってから数日後、解読された4つの日記を持ち、黒熊亭に黒ローブの魔術師が姿を見せた。赤い杖を探し、スフィーダや冒険者たちに手掛かりとなる日記を探してもらうよう依頼をしていたベルンハルドだ。
4つ目の日記。そこにはこう書かれていた。
「DOOMを去り、ジェロームに辿り着いた私は宿屋で一杯のコーヒーを頼んだ。
さて、この日記を読んでいる者たちよ。君たちが弟子のスフィーダの仲間たちでないことを祈っている。なぜなら私は彼女にだけはこの赤い杖を渡したくないのだ。
君たちはこれまで4つの私の日記を見つけたはずだ。その日記とこれから書く暗号を元に、私が赤い杖を隠した場所へと辿り着いてほしい。願わくば、この杖が元の持ち主の下へと戻らんことを。
『王と首長たちが集う会、王の椅子の位置へと向かうと良いだろう。
王の椅子がどこにあるのか?君は既にその手掛かりを手にしている。
4つの日記を眺めながら休息を取ると良いだろう。
私がそうしてきたように。
人の集う場所に隠された入口より暗闇をさまようと良いだろう。
最初は南。再び南。そして東。
横たわる者に残された箱を開けよ。』」
日記に記載されていた暗号を解読するため、冒険者たちは第一節を読み、まずは王と首長たちの会議、評議会の場となるブラックソーン城へと向かった。
しばらく首長と王の椅子の前で話し合っていた冒険者たちだったが結論は出ず、「暗闇をさまよう」の一文を手掛かりに、地下へと向かった。しかしこちらには何の手掛かりも残されていなかった。
城の一室で話し合う冒険者たち。
しばらく話し合うなか、少しずつ彼らは謎を解読していく。
「王の椅子の位置はほぼ中央・・・」
「休息をとる・・・このアルフレッドも各街で休みをとっている。」
4つの日記の断片と世界地図を眺め、各街の名前を追っていく冒険者たち。
ニューヘイブン、ブリティン、ニュジェルム、そしてジェローム。
4つの街を結んだ線上に一つの街がその中央に浮かび上がった。
海賊の街、バッカニアーズ・デンだ。
確かこの島には地下に大きな空洞があると冒険者の一人が言い、彼らはデンへとゲートを開いた。
バッカニアーズデンに辿り着いた冒険者たちは、地下への入り口を探し、ようやく一つの一室(ならず者のギルドだろうか?)の奥にある入り口を発見した。
地下はいくつもの通路に分かれており広大であった。
冒険者たちは暗号にあった手掛かりを元に分かれ道を進んでいく。
『最初は南。再び南。そして東。』
地下の回廊の奥、横たわっていたモンスターの死体(地下のためだろうか不思議とその死体は腐らないようだ)が見つかり、その死体の衣服に隠された一つの古びた箱を冒険者たちは手に入れた。
その箱の中には赤い杖と一冊の手紙が残されていた。
「…間違いありませんね。これが私の探していた杖です…」
ベルンハルドは震えた声で箱の中の杖を取り、そっと涙を拭いていた。
黒熊亭に戻った冒険者たちへ、ベルンハルドは短いお話を伝え始めた。
彼が言うには祖先の窮地を救った魔術師が残したもの、それがこの赤い杖、そして以前にスフィーダが持っていた青の魔術書だったという。どちらもしばらく前に彼の家から盗まれ、それを彼は探し続けていたのだ。
話を終えた後、ベルンハルドは冒険者たちに礼を言い、黒熊亭を後にした。
夕暮れの中、杖と魔術書を手に持ち、ようやく彼の旅は帰途へとつくのだった…
(終了)
【謎解き詳細】
『王と首長たちが集う会、王の椅子の位置へと向かうと良いだろう。
王の椅子がどこにあるのか?君は既にその手掛かりを手にしている。
(王の椅子の『位置』は『中央』の意味。9人の首長席なので微妙にずれると言えばずれますが、意図としては「手掛かりの日記の断片を元に中央へ向かえ」という意味)
4つの日記を眺めながら休息を取ると良いだろう。
私がそうしてきたように。
(アルフレッドが日記で書いてある通り、彼が休んでいる町はニューヘイブン、ブリティン、ニュジェルム、ジェロームの4か所。手掛かりが日記の断片で彼のように休息を取れ、というのはその4か所を元に中央であるバッカニアーズデンに向かえという暗号)
人の集う場所に隠された入口より暗闇をさまようと良いだろう。
(暗殺者ギルドの入り口、暗闇は「地下」の暗号)
最初は南。再び南。そして東。
(分かれ道の向かうべき方向)
横たわる者に残された箱を開けよ。』
(オーガの死体に箱が隠されている)
- 最終更新:2020-01-26 23:38:47