『盗賊団から指輪を取り戻してくれっ!』

◆プレイヤーイベント  提供:Bartro
“盗賊団から指輪を取り戻してくれっ!"

頼むっ!!俺が数ヶ月も苦労して貯めた金で買った指輪が盗賊団に奪われちまったんだ!
やつらが売りさばいてしまう前に取り返してくれないか?!

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盗賊団を退治し、奪われた指輪を取り戻す突発イベントです。

登場人物

Bartro.PNG
バルトロ
ムーングロウで占い師をしていたワドルの孫。
金遣いが荒く、考え方が短絡的。

イベント記録

2018年4月3日
バルトロ依頼1.PNG

数人の冒険者が黒熊亭で談笑していたとき、一人の男が息を切らして入ってきた。
彼の名前はバルトロ。先日のムーングロウでの事件の際に殺害されたワドル氏の孫であった男だ。冒険者の中では年配の老騎士が彼のことを知っていたようだ。

「頼みがあるんだ! 助けてくれ!!」
あわてた様子で助けを求める彼を落ち着かせたところ、ゆっくりと彼は息をつき、話し始めた。

バルトロ依頼2.PNG

「実は、俺が数ヶ月も苦労して貯めた金で買った指輪が盗賊団に奪われちまったんだ…あれは俺が彼女に渡す予定の婚約指輪だったんだ…。
頼むっ!俺じゃああいつらから奪い返すなんて到底無理だ!
何とか力を貸してくれないか?」

「謝礼金は出るんだろうな」
「報酬はいくらほどいただけるんで?」

いつものように安定して報酬を要求する魔法戦士とトレジャーハンターの息はぴったりだった。ともあれ依頼を引き受けた冒険者たちはバルトロが盗賊団の砦の近くでマークしたというルーンを使い、ゲートを開いた。

バルトロ依頼3.PNG

砦にたどり着いた冒険者たちは、外から様子を伺い、数多くの盗賊が中に待ち構えていることを予想し、タイミングを見計らった後、一斉に中へと雪崩れ込んだ。

バルトロ依頼5.PNGバルトロ依頼4.PNGバルトロ依頼7.PNGバルトロ依頼6.PNG

予想通り、砦の中ではいたるところから盗賊たちがその姿を現し、冒険者たちは各場所で苦戦を強いられた。中には傷つき、ヒーラーの元へと走る者の姿もあった。

バルトロ依頼8.PNG

数十分後、盗賊たちをあしらいながらようやく奥のテントへと辿り着いた冒険者たちはベッドの横に置かれているまだ目新しい赤い箱を見つけた。

おそらくはこれが目的のものだろうか?
いずれにせよ、次から次へと現れる盗賊たちの対処でこれ以上の探索は難しいと判断した冒険者たちはその箱を取り、砦の外から街道を北へと足を走らせた。

バルトロ依頼9.PNGバルトロ依頼10.PNG

箱の中を確認したところ、指輪のようなものはなく、間違いかと思った冒険者たちだったが箱の中に一冊の本が残っているのを見つけた。

正義の盗賊? F?
何者かは分からないがどうやらこの箱の中にあった指輪を盗賊たちが売りさばく前に盗んだものがいるようだ。冒険者のなかには、この“正義の盗賊”が誰かを考えたときに一人のシーフが思い浮かんだようだが彼女の仕業の証拠となるようなものはなかった。

バルトロ依頼11.PNG

黒熊亭に戻った冒険者たちはバルトロに赤い箱を手渡した。

「ああ、これだ! 取り返してくれたんだな!」

喜び勇んで箱を開けたバルトロだったが…その先の落胆は筆舌しがたいものだった。

「これは俺が女にうつつを抜かすなって神様のお達しだろうな…諦めるよ…ありがとう…」
そう言って肩を落としながらバルトロは黒熊亭を去っていった。

指輪を取った犯人がもしかすると自分たちの仲間ではないかと思い、小さな罪悪感を冒険者たちの心に植えつけながら。

エピローグ

バルトロ依頼12.PNG

翌日、大金の入った袋で懐が膨らみ上機嫌の女盗賊が黒熊亭に現れた。

冒険者たちが指輪のことを追求したが、女盗賊はいつもよりも口数多く落ち着かない様子ではあったものの頑として指輪のことを認めなかった。

そして会話が終わらない内に慌しく黒熊亭を逃げるように去っていくのだった…

(終了)


  • 最終更新:2018-04-05 23:14:30

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