第1回『さらわれたトレジャーハンター』

プロローグ

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「…何だこりゃ?」
黒熊亭のポストから差出人の名前の無い封筒を取り出したグレンは首をかしげながら店の中へ入っていった。

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封筒の中には一冊の古びた本と一通の手紙が入っていた。
手紙の送り主はローエンという男だった。

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“ああ、あいつか”

グレンは記憶を辿りながら昔の友人であるトレジャーハンターの顔を思い出していた。

「預かってくれ…っつっても、意味が分からねぇな…」
乱雑に扱えば崩れてしまいそうな古びた本はその殆どが判読できないレベルではあったが、どうにか読み取れる部分も見たことのない言語で書かれておりグレンは首を捻っていた。

ともあれ古い友人の頼みを無下にするわけにもいかない。どうせすぐに取りに店に現れるだろう。そう思い、グレンは封筒を箱の中へ放り込んだ。

そして、それから一週間が過ぎた…

イベント記録

2018年12月1日

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黒熊亭におとずれた冒険者たちはいつものように他愛もない雑談をしていた。今日はウェレンがこの雪景色の中でも裸足でウロウロしていることに関してが話題のようだ。

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暇があるのなら…と冒険者たちにグレンは先日届いた封筒を見せることにした。
やはり古い本に書かれた文字を読める者はいなかったようだ。

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ともあれ、一週間も連絡がないことを心配し始めていたグレンは冒険者たちに送り主であるローエンの家を探してもらうように依頼をすることにした。

昔、グレンが聞いた話ではローエンはマラス・アンブラの西。湖の周りに家を建てているそうだ。また彼の家の近くには大きな木があるとも言っていたらしい。
(*実際、グレンも彼の家を訪れるために近くを探したようだが魔物に襲われ、やむを得ず冒険者たちに依頼をすることにしたようだ。)

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店に来ていたシャノン、つむぎ、ウェレン。そしてアンブラのゲートで偶然出会ったレオノアの4人はアンブラより西の湖へと足を走らせた。

…しばらく後、砂漠を抜け大きな湖へたどり着いた冒険者たちは周囲を見渡しながら湖の周りを歩いていた。

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ある程度の時間が過ぎた後、冒険者たちは大きな木と、その近くに少し古めかしい木造の家を見つけた。軒先にはローエンの名前が刻まれており、ここが彼の自宅であることは間違いなさそうだった。

“トントン”
「もしもーし?」

人の気配がまるでない家の前でどうしたものかと悩んでいたところ、つむぎはあっさりとドアを開けて中に入っていった。さすが忍者…?というところだろうか。

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家の中は壊れた椅子に汚れたベッド、使い古されたタロットカードなどが散らばっており、人が住んでいたとは思えない荒れ方をしていた。

その家の中央はまだ新しそうな木の箱が置かれていた。

“開けていいものか…?“

再び躊躇していた冒険者たちだったがやはりつむぎはあっさりと箱を開け、中に入っていた一通の手紙を読み始めていた。さすが忍…、盗賊?

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手紙の内容を見た冒険者たちは顔をしかめ、取り急ぎ、グレンへと届けることにし、ローエンの家を後にした。

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手紙を受け取ったグレンは驚きの声をあげた後、面倒なことに巻き込まれたな、とため息をつきながら椅子に腰かけた。

古文書と手紙の持ち主が書いている古びた本を封筒から取り出したグレンはどうしたものかと悩んでいた。他の冒険者たちもすんなりとこの本を渡すことには反対のようだ。

しかし渡さなければローエンが無事である保証はない。幸いなことに予定の期日まではまだ日がある。もう少し考える余裕はあるということだろう。

そう考えながら席を立ちあがったグレンは冒険者たちへ少ない報酬を手渡したのだった…そう、雀の涙ほどの報酬を…。

(続く)

  • 最終更新:2018-12-02 02:14:53

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