第二回『ドラゴンエッグ』
イベント記録
2019年12月17日
黒熊亭に集まっていた冒険者たちに再びコミュニケーションクリスタルからの声が聞こえて来た。
「おーーーーーい! お前らおるか!」
どうやらまたスフィーダの声のようだ。相変わらずの大きい声に黒熊亭の冒険者たちは顔をしかめた。
どうやら先日手に入れた、スフィーダの師匠アルフレッドの日記の解読が出来たようだが彼女は腰痛で来れない、ということだった。
そのため、前に彼女に仕事を依頼したという魔術師が黒熊亭を訪れることとなった。
黒熊亭を訪れた魔術師はベルンハルドと名乗った。
彼の話によると、アルフレッドが持っていた『赤い杖』と『青の魔術書』はいずれも彼の家の家宝だったそうだ。しかし、彼が当主になるしばらく彼の家から盗み出されたという。
盗賊は『赤い杖』と『青の魔術書』に特別な力があるという噂を付加し、物好きなコレクターたちに売りさばいた。次々と持ち主を渡り歩いていくうちにアルフレッドの下へと辿り着いたということらしい。
ベルンハルドはその二つの家宝を探し、数年前から家を出て探し歩いているそうだ。
そしてようやくスフィーダの下に辿り着き、『青の魔術書』を手に入れることが出来た。
しかし、『赤い杖』はアルフレッドがどこかへ隠してしまっていた。その在処の手掛かりを記した日記をアルフレッドは4つの断片に分け各地にばらまいたのだ。
一つ目の日記は「テラザンキープ」に隠されており、その日記には次に「ドラゴンエッグ」へ向かう記述が残されていた。
日記の断片を探し、冒険者たちはイルシェナーの名誉エリアへと向かった。
溶岩の中に浮かぶ小島をテレポートで渡り歩き、冒険者たちは奥へ奥へと進んでいく。
洞窟の奥、古代竜の群れを倒し、ドラゴンエッグまで辿り着いた冒険者たちは溶岩の近くの岩場に隠されたバッグと中にある日記の断片を見つけることが出来た。
…しかし、やはり日記の文字は読み取ることは出来ず、この解読はスフィーダへ依頼することとなった。
尚、酒場に戻った冒険者たちがベルンハルドに報酬を請求する姿はまるで山賊酒場のようだったという…
(続く)
- 最終更新:2019-12-21 17:21:58