『脱獄のジーナ』

◆プレイヤーイベント  提供:Julia
“脱獄のジーナ”
占い師37.PNG
ムーングロウの殺人事件の後、その犯人であったジーナはユーに投獄されていたが…


プロローグ 『ジーナの日記』

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「反省しなさい!」

今日もいつものようにモヒカン頭の女ガードが説教を垂れていきやがった。
まったくうざったいやつ。

しかし、アタシも随分と焼きが回ったもんだヨ。各町を回っちゃ、金のありそうな貴族だのお宝を拾っていい気になってる冒険者どもをカモにして稼いできたってのに。そりゃま、中には大怪我させたってことぐらいある。

つい殺っちまった…ていうとあのムーングロウの占い師の爺ぐらいなもんかな?
しかも、よりによってそいつのときに限ってアタシが犯人だってことがバレた上にこの牢獄へ送られちまった。何人かの冒険者どもが手を貸してたみてーだが…くそったれ!自分の手柄みてーに偉そうにしやがって、あの女ガードがっ!

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…しっかし、牢獄の中ってのは暇なもんだ。食べるか寝るかしかすることがないんだからさ。

…「ん?…この壁」
ふと、アタシは寄りかかった壁の一部にうっすらと切れ込みがあるのに気付いた。
何だ、これ。前からあったか?

“ガタン”

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「はぁっ?何だよ!これっ?!」
ゴソゴソと壁を探っていたら、驚いたことに壁が動いたじゃないか!!
どうなってんだよ、これ…?

周りを探りながら通路にでたアタシは、急いで通路の先へと向かった!
その先の壁にも同じような切れ込みがある! 何だ?もしかしてこの壁も?

“ガタン”

同じように壁の一部がドアのように開いて、そこから外の光が差し込んだ。

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「ひゃっほーーう!!」
何だ、何だっ!あっという間に脱獄成功じゃないか!

うっくっくっく。ひっどい牢屋だね、まったく。

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人目を避けながら周りを探索してたアタシは隠れた倉庫につながる道も発見。さすがアタシだね、こりゃあ、ちょいと勘が戻ってきたかい?

ありゃ?

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こりゃなんだヨ?倉庫の地下にこんな道が… あっ!
ピーン!ときたね。あれだよ、確か、ロストランドにつながる道がここユーにあるって聞いたことがある!いいじゃないか。ここさえ通ればそう簡単には見つからないはず…っ!

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暗い洞窟の中を抜けたアタシは何やら変わった建物の中に辿りついた。
ふーん、こりゃ灯台か?

とりあえず何か役立つものがないか、灯台の中をあさってたアタシは一冊の本と何かが入ったようなバッグを見つけた。

そこにはこう書かれてたよ。

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「ここに来たものへ

ここに辿りついたってことはパプワからきた冒険者か?
それともユーの監獄からの脱獄か?

どっちにしてもこいつが欲しいだろう?

くれてやる」

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なぐり書きされてた本を閉じてバッグの中をみたアタシは驚いた。
何せ中にはルーン(デルシアって名前が刻印されていたネ)、リコールのスクロール、あげくにはローブや帽子まで入ってた。

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薄暗い洞窟で汚くなっちまったシャツを脱ぎ捨ててアタシはローブに袖を通した。

くっくっくっく。こりゃ笑いが止まらない!!

誰か知らないけどありがたく頂いとくよ! あーはっはっはっは!!

イベント記録 『ジュリアの日記』

2018年7月25日
脱獄1.PNG
「反省しなさい!」

いつものように牢にいるジーナに反省を促し、私は昼の休憩へと向かいました。

しかし、驚いたことに彼女はいつまで経っても反省の色を見せない。
まったく犯罪者という類の人間の考えることは分かりませんね。

食事を取り、再び牢の巡回を始めた私はちらりと横目でジーナのいる牢の中を視界に入れました。

「ん…?」

何かおかしいような…、そう思い、中をよく覗きこんだ私は眼を疑いました。

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「ほええええええっ?!」

い、い、い、いないではありませんかっ!!
さっきまでいたはずの彼女が忽然と姿を消しています!

こ、これはすぐに上司に報告せねば、そう思い駆け出し始めた私でしたがふと思いました。

“これは…大変な落ち度になってしまうのでは…?”

一瞬背筋がゾッとしました。
これでは間違いなくガード失格と言っても過言ではありません。

日々の行いが何かをカバーしてくれればいいのですが私はつい先日も上司にお茶を出すつもりが何もないところで転んで頭から掛けて大火傷をさせたところです。(大変熱そうでした。)

このまま普通に報告すれば私は…。

…上司の下へ駆ける足を止め、しばらく考えた後、私は荷物の中からコミュニケーションクリスタルを取り出しました。

「く、く、く、く、黒熊亭の皆様…だ、誰かいらっしゃいますか…?」

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…呼びかけから20分ほどが過ぎたころでしょうか。
私の呼びかけに応じて、5人ほどの黒熊亭の冒険者の方々かユーの牢獄へと足を運んでくれました。何と…何と心優しい方々なのでしょうか!

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冒険者の方々へ事情を説明し、私は彼らをジーナのいた牢獄へと案内いたしました。
運が良いことにまだ彼女の脱獄は発覚していないようでした。

しばらく部屋の中で何か手掛かりがないかを探してもらっていましたが中々怪しいものも無く、諦め始めたそのときでした。ジースという戦士風の姿をした冒険者の方が何やら壁をゴソゴソと弄っているのが視界に入りました。

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“ガタン”
…“ガタン”
「…見なかったことにしよう。」

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あああああああああ!!
な、な、な、何ですか?

今、そこの壁開きませんでしたかっ!
何か誤魔化すような態度をとるジース殿をどかし、再び壁を開いた私はそこから外の通路へと飛び出しました。

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「こ、こ、これでは牢屋の意味がありません!」
呆然とする私を見ながら苦笑する冒険者の方もいたような気がしますがきっと私の眼が涙で溢れていたからでしょう。

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そのまま通路の先へ向かったジース殿は通路の奥に、外へと開く壁も見つけてしまいました!何なのですか、このお方は!!

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再び呆然とする私はあることを思い出しました。
そういえばこの裏庭にはロストランドという土地へつながる通路があるという噂を…。

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その話をした後、すぐに手分けをして探して頂いた皆様のご尽力もあり、私たちは隠し扉から入れる倉庫、そしてその地下に隠された通路を見つけたのです!

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きっと…、きっとこの奥にジーナが逃げ込んだはず!!
そう言って、私たちは真っ暗な洞窟へと飛び込んだのです。

洞窟を抜けた先、そこにはやはり噂どおり、あのロストランドの土地にたどり着いたようです。そしてこの建物は灯台か何かなのでしょう。

ちょうどそのとき、建物の屋上で何やら気配を感じた私たちははしごを駆け上がり、屋上へと足を運びました。

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いましたっ! ジーナです! 
(なぜか魔術師のようなローブ姿をしていますが一体どこで調達をしたのでしょうか。)

ついに発見した! これで私のクビも免れるのでしょう…どこかでほっと胸をなでおろす私がいました。

彼女を追い詰める冒険者の方々を眺めながら、その力強い背中に私は感動していました。
何と…何とありがたい方々なのでしょうか!

しかし、そんな喜びもつかの間でした。

不適に笑っていた彼女は突然言い放ち、懐から一枚のスクロールを取り出しました。
「ばーーーーーーっかっ!!」

Kal Ort Por

一瞬の出来事でした。取り押さえる暇も無く、彼女はリコールの魔法を唱え、姿を消してしまったのです!

一体何が起こったのか、私は理解できませんでした。

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何故彼女がリコールの魔法を唱えられたのか?
どこへと飛べるルーンを持っていたのか?
そして彼女は一体どこへ向かったのか?
次から次へと湧き上がる疑問に困惑する私でしたが一つのことは分かっていました。

そう…、このことを上司に報告しなければいけないのです。
がっくりと肩を落としていたからでしょう、私を見かねた雪猫殿は

「つむぎのくしゃみのせいにすればいいよ。」

そうアドバイスをしてくれました。

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名案だ!!

何と心優しい方々なのでしょうか。先日もジョーダン殿からも似たようなアドバイスを頂きましたが、本当に黒熊亭の方々は親切です。

ご尽力いただいた彼らにお礼を言い、私は意気揚々と上司の下へと向かったのでした。

エピローグ

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「つむぎ殿のくしゃみが…」

「ふざけるなっ!!」

謹慎1週間。減給3ヶ月を言い渡されていまいました。
残念ながら私の出世はここユーでも望めないようです…

(終了)

  • 最終更新:2018-07-26 23:51:17

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