『囚われのバルトロ』

◆プレイヤーイベント  提供:Bartro
“囚われのバルトロ”
ある日、黒熊亭に一通の手紙が届いた。
その中には下記のような内容が記されてあった。

『俺だよ、バルトロだ!
実は・・・あんたらに頼みがあって、この手紙を書いている。無事に届いているといいんだが・・・

つい先日、俺は新しく付き合った彼女と一緒にイルシェナーにあるグエノの墓って場所に遊びに行っていたんだ。
ロマンチックな音楽が流れる場所でな、俺と彼女の愛は深まっていくのを俺は感じていた。

だが、その帰り道のことだ。俺たちは近くに住むという盗賊団に運悪く見つかっちまった。
何とか彼女だけは逃がすことが出来たんだが俺はそのまま盗賊団のアジトに監禁されちまった。

後生の頼みだっ! 俺を助けに来てくれないか?! 頼むっ!』

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イルシェナーのどこかの盗賊団のアジトに監禁されたバルトロの救出イベントです。奮ってお助けください。

プロローグ 

~バルトロの日記~
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俺の名前はバルトロ。

この日記を見てくれてるやつのなかには俺のことを知ってるやつもいるかもしれねぇな?
俺は今、各地で流行りのトレーダーってやつを仕事にしている。
前まではスカラブレイで働いていたんだが実入りも良くねぇし前に爺さんが死んだときのことを切っ掛けにやめちまったのさ。

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で、つい先日のことだ。トレーダーで荒稼ぎし、俺はジェロームの酒場で大盤振る舞いをしていた。

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そんな俺の姿を見てひとりの女性が声をかけてきた。
彼女の名前はアナベル。何でもいろんな街を旅しているってことだ。
そんな彼女と俺が恋に落ちるのはあっという間だった。

美男と美女だったらそーいうもんだよな。

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・・・一週間後、アナベルにねだられて、俺たちベストカップルB(ばるとろ)&A(あなべる)はイルシェナーにあるグエノの墓の前にいた。何でも有名な吟遊詩人の妻の墓って話だが、正直俺にとっちゃ隣の彼女と今日はどこまでいけるのかってことの方が気になってた。照れ屋な彼女はまだ手も握らせてくれねぇ。

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・・・あれ?
さて帰ろうかと思い、振り返った俺は彼女の姿が視界から消えていることに気付いた。
おいおいおい?どうなってんだ?

慌てふためいた俺がわたわたしていたときだ、突然後頭部に“ガーンっ!”という痛みを感じて俺は意識を失っちまった。徐々に閉じていく俺の目には遠くへ走り去る彼女の後姿が見えた気がした・・・

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つぎに目が覚めたとき、俺は盗賊団のアジトに監禁されちまっていた。
このままじゃ俺は生きては帰れねぇ・・・

とにかく、俺はこの窮地を脱するために、アジトの近くをうろうろしていた野良犬を手なづけ、そいつに一枚の手紙とあの何度か世話になった黒熊亭の店主からもらってた店の宣伝チラシの匂いを覚えこませて向かわせた。

ムーンゲートの先だってのに分かるかって?
大丈夫だ!ご都合主義ってやつだからな!

「頼んだぜ・・・、相棒っ!」

イベント記録

2018年9月26日
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ある昼下がり、いつものように冒険者たちがたわいもない話をしていた黒熊亭に一人の訪問者が姿を現した。訪問者・・・というより、汚れた野良犬だったのだが。
その犬は加えていた一枚の紙切れを床に落とした後、満足そうに店を後にしていった。

残されたぼろぼろの紙片の表には震えた字で『Help!!』と書かれていた。

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・・・どうやら手紙は盗賊団にさらわれたバルトロが助けを求めるものだったようだ。

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バルトロのことを覚えていた一部の冒険者たちは、面倒がりながらも重い腰を上げ、イルシェナーの名誉ゲートからグエノの墓の近くにあるという盗賊団のアジトへと向かった。

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盗賊団のアジトにたどり着いた冒険者たちは威勢をあげながら家の中へと飛び込んでいった。

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幾人かの盗賊を倒した後、アジトの奥で傷ついた姿で立ちすくむバルトロのを冒険者たちは発見した。手当をしている冒険者たちを尻目に、その奥にある宝箱に完全に目が眩んでいる冒険者もいたようだが・・・

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何はともあれ冒険者たちは無事にバルトロを連れ、黒熊亭へと助け出すことには成功したのだった。残念ながら文無しになっているバルトロからは報酬を受け取ることはできなかったようだが・・・

エピローグ

~バルトロの日記~
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手紙が無事届いたことで、俺は何とかこうやって助け出してもらえた。
こうなると思い出すのはアナベルのことだ。

・・・彼女が先に逃げてたっつーのもかっこわりぃから手紙には俺が彼女を逃がしたってことにしたわけだが、彼女のことが心配になってきてしょうがねぇ。
ただ黒熊亭のやつらに彼女の話をしたところ、皆一様にこう言いやがる。

『騙されたな』『可哀そうに』『どう考えてもグル』

ひでぇ、ひどすぎる。こいつら何てひでぇ発想を思いつきやがるんだ。

確かに俺が彼女に声をかけられてから一週間後には盗賊団に襲われて有り金を全部奪われちまったわけだが、墓に行こうっていったもの確かに彼女で・・・いやいや待て待て・・・

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狼狽した俺は一人黒熊亭を後にしてジェロームの酒場へ戻った。
風の噂でとある盗賊団がガードに捕まったそうだし、その仲間にアナベルという名の美女がいたとかいなかったとかそんな話を聞いた気もするがきっと同じ名前の別人だろう。

そう自分に言い聞かせながら彼女のことを忘れるため、俺は今日も酒場で安いエールを傾けていた・・・

(終了)

  • 最終更新:2018-09-29 16:57:24

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